設立目的・ミッション

手に入るものを可能な限り使った教材を開発し、小中学校に提供 
化学実験に欠かせない三脚・アルコールランプ・金網・ドロッパーを生徒各班で使えるように・・・

 

 

数学の授業で生徒一人ひとりが自分で作図をできるためのコンパス・定規
    

          休み時間になっても図形を描くのを楽しんで続ける生徒(上写真)

生徒実験ができる教材で、授業研究やセミナーを開催
光合成で酸素が発生する実験: オオカナダモ(elodea)はエチオピアでは手に入らない。                                     陸上の葉をつかい、水槽も使わずにペットボトルだけで各班で実験


エチオピア内での、草の根の理数科教員サークづくり
教材開発や授業でぶつかっている課題を出し合い、議論しながら新たな教材開発を・・・
現時点では、セミナー開催される機会だけでの議論だけですが、サークルとして自発的に手弁当で集まり                              議論しあえる場になることを目指します。

教材作成につながる雇用を創出
教材開発が今後すすんでいけば、教材作成にかかわるエチオピア国内での人材が必要になってきます。

今後この活動がひろがっていくことと合わせて、雇用創出につながることが期待されます。

 

 

※ NPO設立の時点で提出したE-Vision・Japanの設立趣旨書

設 立 趣 旨 書

1 趣 旨
 エチオピアでは、教育に関わるHo-ManaBuやSMASEE(理数科教育改善)プロジェクトが 
JICAとして取り組まれてきた。現在も多数の理数科教育ボランティアのチーム型派遣が継続
されている。これらの理数科教育の改善の取り組みがエチオピアの人たちによって、さらに
継承発展されることが必要となっている。
エチオピアには理数科教育教材の販売店舗が首都アディスアベバを中心に多数あるが、中東                                   ・インド・中国からの輸入品の転売にと依拠しており、自国内で付加価値をつけた理数科教材                                    の製作販売は皆無に近い状況にある。また、理数科教育のセミナー等の活動を通して、                                     TALULAR(Teaching and Learning using local available resources)と呼ばれる、地元で                                    手に入るもので製作した教材・器具を使った授業が推奨されてはいるが、授業の実態は演示                                    実験までに多くは止まり、生徒実験を通して生徒自身が探求する授業にまでは至っていない。
 理数科教育教材を輸入やドネーションに全面依存するのではなく、エチオピア国内で手に                                    入るものを可能な限り使った生徒実験に使える教材を開発し、エチオピア全土の小中学校に                                    提供する活動が理数科教育の改善に欠かすことができない。
 2018年1月、この活動をすすめるエチオピア人の手によるNGOがエチオピア政府からの                                     正式認可を受ける等、住民による教育改善の取り組みが活発化しているが未だ手助けが必要
な状況である。このことから、エチオピア国内で手に入るものを可能な限り使った教材を開                                    発し、全国の小中学校に提供するための支援や、生徒実験ができるような教材を使った授業                                    研究や教員セミナーの開催や支援、草の根の理数科教員サークルをエチオピア国内で設立す                                    る支援、理数科教育教材作成に関する雇用の創出等を行うことにより改善を目指す。
 これまで、2017年4月よりエチオピア人の手によるNGOの立上げに向けた相談・支援を                                         開始し、現地NGO事務所の開設の補助や、生徒実験用理数科教材の製造に着手し、理数科教                                    員対象のセミナーも実施した。2017年8月末以降も3度にわたり日本から人材を派遣し必要                                     な支援を行ってきた。
 今後の持続的な人材の現地への派遣や基金の支援を確保するため、NPO法人として設立を申
請することとした。
     
2 申請に至るまでの経過
2017年04月:任意団体E-Vision・Japan(準備会)を設立し、エチオピア人の手によるNGO
の立上げに向けた相談・支援開始 
2017年06月:エチオピア人の手によるNGO の申請の補助
2017年09月:現地エチオピアでの理数科教育教材の生徒実験等のためのモデルキットの試作
       同月:現地エチオピア私立小学校での理数科教員対象セミナーを2日間実施
2017年11月: JICAエチオピア理数科教育ボランティアが実施する理数科教育セミナーに
       加し情報共有を図る                                                              2018年01月:現地エチオピアでの学校現場のニーズを調査する活動と、現地で製作された                                                  モデルキットの紹介活動                                                                                                                                                
2018年02月:オロミア州の州都アダマ(ナザレット)市での小学校理数科教員対象セミナーを                                                  2日間実施                                                                    
2018年03月:特定非営利活動法人E-Vision・Japan設立のための発起人の間で意見交換
    同月:特定非営利活動法人E-Vision・Japan設立総会